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責任者からのメッセージ
室 繁郎(教授)
呼吸器疾患・アレルギー疾患では、多彩な領域を網羅します。例えば、非腫瘍性疾患として肺炎・結核などの呼吸器感染症、気管支喘息・COPDなどの気道疾患、膠原病関連や特発性の間質性肺炎などが含まれ、感染症学、アレルギー学、免疫学、呼吸メカニクスなど多彩な領域の理解が必要です。また、急性期呼吸管理や、睡眠時無呼吸症候群や慢性呼吸不全に伴う睡眠呼吸障害の在宅呼吸管理の知識も必要です。肺癌では、日進月歩で開発されている新規治療薬を積極的に導入し、また呼吸器外科や放射線治療部と連携を取りながら包括的診療を行っています。当科では、これら各領域に精通した指導医がおり、後期研修医教育を丁寧に行っています。
いずれの疾患群にいたしましても、適切な診断的アプローチと、急性期から慢性期まで、呼吸管理・全身管理のスキルを身に着け、幅広い視野をもち、呼吸器病学を共に学び診療と研究に貢献する人材を育成したいと考えています。
キャリアパス
呼吸器・アレルギー内科では、基盤となる幅広い内科疾患への対応力を磨きながら、サブスペシャルティーとして呼吸器内科全般の診療ができる専門医の育成を目指しています。専攻医3年間のうち1年〜1年半は当院で、残りの期間は当科連携施設で研修を行います。当科連携施設は履修状況に応じて相談のうえ決定します。専攻医期間修了後に新・内科専門医の受験資格を取得でき、さらに呼吸器内科領域専門研修施設群で3年以上研修を行うことで日本呼吸器学会呼吸器専門医の受験資格が得られます(詳細はこちらをご覧ください)。さらに当科では、日本アレルギー学会アレルギー専門医、日本睡眠学会睡眠学会総合専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医、日本喘息学会喘息専門医、日本がん治療認定医、日本結核・非結核症学会結核・抗酸菌症認定医、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会呼吸ケア指導士などの資格取得も可能です。大学院は当科連携病院研修後に進学可能です。専攻医終了後は、大学で研究・臨床・教育分野で活躍する、海外留学で知見を広げる、一般病院で専門医として活躍する、開業してプライマリケア医・在宅医として地域に貢献するなど、多様なキャリアを応援します。
先輩医師からのメッセージ
藤岡 伸啓
呼吸器・アレルギー内科は、感染症、アレルギー、腫瘍、慢性疾患、膠原病、集中治療など分野が幅広く、内科医としての総合力を磨く絶好の場です。肺癌診療では化学療法や分子標的薬・免疫療法の最前線に携わり、副作用管理や緩和ケアまで一貫して経験することで、高度な臨床判断力と患者中心のケア能力を養えます。間質性肺炎では膠原病を含む全身性疾患や免疫抑制療法にも関わり、内科医としての包括的な診療能力を深められます。さらに睡眠時無呼吸症候群や慢性呼吸不全を通じて呼吸管理の実践力も磨けます。呼吸不全や重症感染症、喘息・COPDなど慢性疾患の管理、在宅医療に至るまで多彩な症例に触れ、診断力、治療計画立案、他科や多職種とのチーム医療、患者指導など幅広いスキルを習得できます。加えて気管支鏡検査などの専門的手技も経験でき臨床力をさらに高められます。こうした包括的な研修経験は、呼吸器専門医だけでなく内科医として大きな強みとなり、幅広いキャリアの選択肢を支える基盤になると感じております。さらに根治が難しい疾患が多いこの領域では、疾患機序の解明や、新規治療法を切り開く研究の醍醐味も味わえます。未来の呼吸器内科をともに築きませんか?
一週間の業務例
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| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 初診外来 | 病棟業務 | 症例検討会 研究 |
出張 (他院外来) |
外来 | 月に1回当直 (土曜日 あるいは 日曜日) |
|
| 午後 | 気管支鏡 検査 医局会 カンファレンス |
病棟業務 睡眠医療・ 呼吸管理センター カンファレンス |
病棟業務 回診 5科合同 カンファレンス 気管支鏡 カンファレンス |
出張 (他院外来) |
外来 | ||
毎週月曜日に入院・新入院カンファレンスを行い、入院患者の情報共有、今後の治療方針の検討を行います。また毎週火曜日は睡眠医療・呼吸管理センターでカンファレンスを、毎週水曜日には呼吸器外科・腫瘍内科・放射線科・放射線治療科との5科合同カンファレンスで肺癌を中心に症例や治療方針の検討を、毎週水曜日には気管支鏡カンファレンスを行っています。
間質性肺炎における診断において、月に1回、放射線科、病理診断科と集学的検討(Multidisciplinary Discussion: MDD)を行っています。
毎月第二火曜日に、リウマチセンターとカンファレンスを行っています。
2週間に1回程度、水曜朝に症例検討会や抄読会を行っています。
当直は月に約3回(平日2回、休日1回)程度です。
GSコースの三年間
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| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1年目 | 大学呼吸器内科 土日ERにてプライマリケア当直研修 |
大学呼吸器内科あるいは他内科 土日ERにてプライマリケア当直研修 |
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| JMECCの受講/医療安全・医療倫理・感染対策セミナー・CPCなどの受講/学会発表 | ||||||||||||
| 2年目 | 大学呼吸器内科 土日ERにてプライマリケア当直研修 |
連携施設(内科全般および呼吸器内科の研修) | ||||||||||
| 学会発表 | ||||||||||||
| 3年目 | 連携施設(内科全般および呼吸器内科の研修) | |||||||||||
| 学会発表/症例報告など論文発表 | ||||||||||||
1年目は大学病院にて、また1年〜1年半は大学病院で、残りの期間は当科連携施設で研修を行います。その後は連携施設において内科全般および呼吸器内科の研修(共に初診+再診外来含む)を行います。あくまでこれはモデルケースであり、履修状況によって柔軟に対応致します。
連携施設
お問い合わせ
- 奈良県立医科大学附属病院 呼吸器・アレルギー内科(呼吸器内科学)
- TEL:0744-22-3051(代)
その他、詳細情報については特設HPへ

