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責任者からのメッセージ
彦惣 俊吾(教授)
奈良医大循環器内科では、将来の循環器診療を支える専門医師の育成を目指し専門研修を行っています。専門研修を受ける先生方も含めて、医局員全員が前向きで建設的なマインドで成長できるように取り組んでいます。
当科は、大学病院でありながら奈良県南部唯一の24時間循環器救急受け入れ可能病院という特色を生かし、ECMO, Impellaなどの補助循環を要する心原性ショックなどの超重症例から、狭心症、心筋梗塞、心不全、弁膜症などの一般的な疾患まで非常に幅広く経験できることが大きな特徴となっています。症例数も非常に多く、急性心筋梗塞は年間約150例、急性心不全は約200例、不整脈に対するカテーテルアブレーションは約300例の症例があります。症例数は非常に多いですが、全ての症例をカンファで検討し、一例一例をできる限り丁寧に診療して、その中から病気の本質、新たな知見を見出すように心がけています。教室員には指導熱心な医師が多いのも特徴で、指導医から専攻医までが所属する診療チーム制による充実した指導体制になっています。臨床研究にも力を入れており、専門研修の段階からデータベースを用いた臨床研究をおこない成果を学会や論文で発表してもらうことができます。今年からはさらに大きなデータベースの構築を進めています。当科での研修により、豊富な臨床経験と知識を持つ、リサーチマインドを兼ね備えた循環器内科医に成長していただくことができます。研修やキャリアパスについては可能な限り一人一人の希望を聞きつつ対応しています。ぜひ、奈良医大循環器内科で共に成長し、将来の循環器診療の発展を目指しましょう!
キャリアパス
専攻医期間3年間で内科をローテートし、内科専門医取得に必要な症例の担当医をして頂きます。専攻医1年目は基本的に大学病院での研修、2年目は連携施設での研修を行い、循環器疾患のみならず幅広い内科疾患を経験して頂きます。3年目は大学病院または連携施設での研修ですが、希望者は、国立循環器病研究センターでの研修も可能です。専攻医期間3年間終了後、内科専門医が受験可能となります。循環器専門医は内科専門医資格取得後に受験資格が得られますが、受験までに3年以上の循環器内科専門医研修が必要となります。専攻医期間終了後は臨床のみならず、大学院に進学し、基礎研究や臨床研究に従事することも可能です。
先輩医師からのメッセージ
佐藤 友啓
循環器内科には、心不全、虚血性心疾患、不整脈、心エコーや心臓リハビリ、さらにはストラクチャーなど、多彩なサブスペシャリティがあります。それぞれが奥深い領域であり、自らの興味や強みに応じて徹底的に追求できるのは大きな魅力です。さらに、循環器内科の特徴は、急性期から慢性期まで一貫して患者さんと関われることにあります。救命の現場で命をつなぐ緊張感と、その後の人生に寄り添い支えていくやりがい、その両方を経験できるのはこの分野ならではの醍醐味です。技術的にも学ぶことが多く、挑戦すればするほど、自分の成長を確かに実感できる領域だと思います。
私は不整脈診療を専門としており、診断から治療まで幅広く関わるため、多くの知識と技術が求められます。国立循環器病研究センターや天理よろづ相談所病院での国内留学を経験し、カテーテルアブレーションやデバイス治療といった最先端の診療を学び、修練を積むことができました。これらの経験は日常診療に直結し、患者さんにより適切な医療を届ける力となっています。
循環器内科は今後さらに重要性を増していく分野です。ぜひ一緒に挑戦し、ともに成長していきましょう。
一週間の業務例
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| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 外勤 | 心臓カテーテル (冠動脈) |
アブレーション | 救急外来 | 病棟 | 月1回の当直 | |
| 午後 | 帰宅 | ||||||
| 医局会 (18-19時) |
当直 | ||||||
平日は毎朝8時に新入院カンファレンスを行い、前日に入院した患者さんの病歴や身体所見、検査結果を確認し、治療方針を検討します。4チーム体制で専攻医の先生方を支援し、日々の診療や疑問点についても随時相談できる体制を整えています。さらに医局カンファでは抄読会を行い、最新の知識やエビデンスを学ぶ機会を設けています。月3~4回の当直は翌日午前で業務を終え、昼には帰宅できるように配慮しています。研修期間中は冠動脈造影や経皮的冠動脈形成術、カテーテルアブレーションを主治医として経験できるほか、ペースメーカー留置術、TAVI、左心耳閉鎖術にも定期的に参加します。さらに週1回は外勤日として連携病院で外来診療を担当し、幅広い臨床経験を積むことができます。
GSコースの三年間
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| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1年目 | 循環器内科 | |||||||||||
| 基本的に大学病院 | ||||||||||||
| 2年目 | 他内科 | 循環器内科 | ||||||||||
| 連携施設 | ||||||||||||
| 3年目 | 連携施設 | 症例不足診療科 | ||||||||||
| 他内科 | 循環器内科 | 症例不足診療科 | ||||||||||
| 循環器内科 大学院 | ||||||||||||
GSコース最初の半年〜1年間は所属科(循環器内科)で基本的トレーニングを受けます。2年目は所属科連携施設での研修。3年目は所属科および連携施設での研修です。2年目、3年目には、症例が不足している診療科がある場合には、適宜当該診療科で研修していただきます。また、大学院進学希望者に関しては、3年目のカリキュラムにsubspecialtyとして組み入れます。
連携施設
お問い合わせ
- 奈良県立医科大学附属病院 循環器内科(循環器内科学)
- TEL:0744-22-3051(代)
その他、詳細情報については特設HPへ

