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責任者からのメッセージ
斎藤 能彦(教授)
奈良医大循環器内科では、年間1500例以上の循環器疾患が入院します。昨年1年では急性心筋梗塞157例、心臓カテーテルインターベンション500例、不整脈アブレーション170例、植え込み型デヴァイス122例 (ICD、CRT-D 30例を含む)、急性心不全と慢性非代償性心不全による入院205例と、大変充実した内容です。これだけでなく、心臓エコー検査8382例、心臓CT807例、心臓MRI 102例、心臓核医学検査781例を実施しております。また、心筋生検を66例(関連病院を含めると156例)も実施しており、心臓サルコイドーシス、アミロイドーシス、ファブリー病なども少なからず経験できる体制が整っております。本年4月からは待望のTAVIも開始される予定です。
現在は、斎藤をリーダーに、循環器学会専門医、CVITインターベンション指導医、不整脈専門医、心エコー専門医、心臓リハビリテーション指導医が多数在籍しており、指導体制も充実しております。暇な内科ではありませんが、医局員が全員高い志を持って活動しております。当循環器内科で研修をしていただきますと、救急力は間違いなく着きます。また、学会発表や論文での誌上発表にも積極的に取り組んでおります。冠動脈血管壁の性状を解析するOCT(光干渉断層装置)は世界のトップレベルであり、多くの論文も発表しております。
また、カンファレンスも毎週数回実施されており、症例症例の対応だけに限らず、その症例からいかに医学の本質を学ぶか?と言う点に力点を置いております。循環器に興味を持っておられる先生は是非入局いただき、一緒に医学・医療の本質を追求する喜びを共有しましょう。また、内科専門医取得のために、ローテーションされる先生、症例を勉強しにこられる先生方も、何の心配もいりません。効率的で充実した研修生活を送ってください。
キャリアパス
専攻医期間3年間で各内科をローテートし、内科専門医取得に必要な症例の受け持ちとJMECCの受講をしていただきます。内科専門医取得後、循環器専門医を取得可能となりますが、6年以上の循環器学会所属期間が必要となるため、専攻医期間終了後に循環器学会会員となった場合には、循環器専門医取得のためにさらに最低6年間必要となります。また、専攻医期間終了後に所属内科を選択していただき、大学院に進学し、基礎研究や臨床研究に従事することも可能です。一方、GSコースの場合には、循環器内科所属時点で循環器学会会員になっていただきますので、専攻医期間終了後3年で循環器専門医取得が可能です。
先輩医師からのメッセージ
上田 友哉
循環器内科では、急性心筋梗塞や重症心不全などの急性期医療の一面と、心血管病のリスクである生活習慣病のマネージメントをそれぞれの患者さんに合わせて行う慢性期医療の一面を持ち合わせています。このため重症患者さんを救命し、急性期をのりこえた後も、人生の最後まで共に頑張ることができます。さらに最近では一人の患者さんを多職種でみるハートチームの一員としての役割も重要となっています。また、カテーテル、エコー、イメージングおよび心臓リハビリなど必要な検査が多いため、幅広い選択肢から、自分の特性にあう、興味のあるサブスペシャリティーを、とことん追求できるのも特徴の1つです。
各年代の医師がおり、気軽に相談しあえるため、いつもにぎやかな雰囲気です。更に国内学会だけでなく、海外で開催される国際学会にも参加できるため、グローバルな感覚を肌で感じることもできます。
高齢化社会が進むにつれ、動脈硬化性疾患や心不全はどんどん増加しており、循環器内科医の活躍する場は多岐にわたっており、非常にやりがいを感じられると思います。少しでも興味があれば、是非研修にきてください。ともに頑張りましょう!
一週間の業務例
← 図表は左右にスクロールできます。 →
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | モーニング・カンファレンス | 月に2回程度当直 | 月に2回程度当直 | ||||
外勤 | 心臓カテーテル | CCU | 初診外来 | 定期外来 | |||
午後 | 多職種カンファ | 病棟業務 | 病棟回診 | ||||
抄読会 | 心カテカンファ | 医局会 | 心リハカンファ・心エコーカンファ |
平日は毎朝7時30分から新入院カンファレンスがあります。前日に入院した患者さんの病歴や身体所見などのカルテチェックと、治療方針の検討を行います。患者さんの治療方針について困っていることや相談したいこと、更に日々の疑問については、随時フリートーク的なカンファレンスがあります。
また月に数回、心不全の多職種カンファ、心リハカンファ、心エコーカンファなど、コメディカルと共に行うカンファレンスが開催されており、自分の興味のある分野に自由に参加できます。
毎月、平日および休日を含め、3-4回程度の当直業務があります。
GSコースの三年間
← 図表は左右にスクロールできます。 →
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
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1年目 | 循環器内科 | 他内科 | ||||||||||
1年目もしくは2年目にJMECCを受講 | ||||||||||||
2年目 | 他内科 | 循環器内科 | ||||||||||
連携施設 | ||||||||||||
1年目もしくは2年目にJMECCを受講 | ||||||||||||
3年目 | 連携施設 | 症例不足診療科 | ||||||||||
他内科 | 循環器内科 | 症例不足診療科 | ||||||||||
循環器内科 大学院 |
最初の半年間は所属科(循環器内科)で基本的トレーニングを受けます。その後、半年間は他内科をローテートしていただきます。2年目は他内科のローテート半年間と所属科半年間の研修の後、3年目は所属科連携施設での研修。もしくは2年目に所属科連携施設、3年目に他内科のローテート半年間の研修後に所属科での研修。いずれの場合も症例が不足している診療科がある場合には、最後の3ヵ月を当該診療科で研修していただきます。また、大学院進学希望者に関しては、3年目のカリキュラムにsubspecialtyとして組み入れます。
連携施設
お問い合わせ
- 奈良県立医科大学附属病院 循環器内科(循環器内科学)
- TEL:0744-22-3051(代)
その他、詳細情報については特設HPへ